仮想通貨には様々な銘柄があります。
この記事では、仮想通貨の銘柄を時価総額順に解説します。
また、仮想通貨は儲かるのかなど基本知識の解説も行なっています。
これから仮想通貨の取引を行う人にもわかりやすい内容です。
ぜひ、参考にしてください。
仮想通貨ランキング上位15銘柄
2000種類以上もの銘柄のある仮想通貨ですが、そのなかでも時価総額で上位15銘柄を紹介します。
時価総額は価格と発行枚数の積(掛け算)により算出します。
市場規模をみるには最も参考になる数値です。
市場規模が大きい銘柄であれば取引量も多いため、儲けを出す可能性は高まります。
仮想通貨の取引に慣れるまでは、これから紹介する15銘柄を中心に売買してみましょう。
2019年5月中旬現在の時価総額順に紹介していきます。
1位:Bitcoin(ビットコイン)
ビットコインは仮想通貨界の王様的な存在です。単位はBTC
仮想通貨の歴史はビットコインからスタートし、現在に至っています。
時価総額は数あるアルトコインを大きく引き離しています。
海外の取引所を中心にビットコインで取引が行われているため、価値は他の銘柄よりも高くなります。
法定通貨の基軸通貨が米ドルであるならば、仮想通貨の基軸通貨はビットコインといえます。
今後も存在感は示すでしょう。
これから取引をはじめる人はビットコインから購入し、売買を楽しんでください。
ビットコインについてはこちらの記事も参考にどうぞ。
2位:Ethereum(イーサリアム)
イーサリアムはアルトコインで代表格の銘柄です。
少々、難しい表現かもしれませんがプラットフォーム型の仮想通貨として存在します。
具体的にいうと、イーサリアムのブロックチェーンを使うことで仮想通貨を作ることができます。
また、スマートコントラクトという機能で契約行為の自動化が可能です。
スマートコントラクト機能により様々な契約などが仲介者不要で可能になります。
イーサリアムは柔軟性のある仮想通貨として将来性があり、常に注目されている銘柄です。
イーサリアムについては「イーサリアム(ETH)の今後と将来性は?2019年の価格の予測やこれからの予定など」の記事も参考にどうぞ。
3位:XRP(リップル)
リップルは中央管理者が存在する仮想通貨です。
アメリカのリップル社が管理します。
イーサリアムとは時価総額ランキングの2位を競っている銘柄になります。
特徴は送金スピードが非常に速いことです。
ビットコインは送金して相手に届くまで10分程度かかりますが、リップルであれば数秒程度で完了します。
この送金の強みからシステムを導入する金融機関が増えています。
国内でも三菱UFJ銀行など大手銀行が提携し、今後に活かそうとしています。
ネットワークに参加する企業が増えると、国際的な送金もかなり素早くなるでしょう。
リップルについてはこちらの記事も参考にどうぞ。
4位:Litecoin(ライトコイン)
ライトコインはビットコインの次に誕生した仮想通貨で、歴史があります。
ビットコインの価格の価格が暴落したときに、唯一高騰するなどビットコインに変わる通貨として存在感をみせることがあります。
ビットコインと似ている部分があり、違いがわかりにくいと感じる人もいるでしょう。
ビットコインと違う点は取引処理のスピードです。
ライトコインはビットコインのおよそ4分の1の時間で取引処理が可能です。
ただし、取引承認が速いことは記録作業の難易度の低さにもつながります。
安全面では多少、ビットコインに劣るでしょう。
とはいえ、ビットコインの代替え通貨として保有することには適しています。
ライトコインについてはこちらの記事も参考にどうぞ
5位:Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)
ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォーク(分岐)して誕生した仮想通貨です。
ハードフォークとはブロックチェーンの仕様が元のものと新たなものに分かれることです。
ビットコインとビットコインキャッシュは元々のブロックチェーンが同じであるため、特徴も似ています。
違うのはブロックサイズです。
ブロックサイズとは、取引データを記録する場所の広さです。
ビットコインのブロックサイズは1MBに対して、ビットコイコインキャッシュは8MBになります。
記録できる容量が大幅に増えたことで、取引処理のスピードが低下しにくくなりました。
ビットコインの課題を解消したのがビットコインキャッシュといえます。
ビットコインキャッシュについてはこちらの記事も参考にどうぞ
6位:EOS(イオス)
イオスはイーサリアムと同様で分散型アプリケーションを構築するプラットフォームです。
企業に導入されることを想定して開発されています。
また、取引処理のスピードも速く、手数料もかかりません。
将来性はアメリカの格付け会社、ワイスレーティング社も認めています。
仮想通貨について独自の格付けを行い、イオスは堂々の1位になっています。
(2019年4月中旬現在、参考:https://weisscrypto.com/en/coins)
取引スピードの速さや手数料がかからないメリットが評価されているのでしょう。
EOS(イオス)についてはこちらの記事も参考にどうぞ
7位:Binance coin(バイナンスコイン)
バイナンスコインは海外取引所、「Binance(バイナンス)」が独自に発行しているトークンです。
バイナンスは世界でもトップクラスの取引量を誇ります。
バイナンスコインはバイナンスで取引する際に使うことができて、手数料の割引を受けられます。
また、定期的に消滅(買い戻し)させて希少価値を上げていく取り組みもしています。
将来的な価値の向上が考えられますので、保有しているだけでもメリットがあります。
バイナンスコインの購入はバイナンスがいいでしょう。
他の海外取引所でも買うことはできますが、バイナンスでの取引のために送金する手間などを考えればメリットはさほどありません。
バイナンスコインについてはこちらの記事も参考にどうぞ
8位:Bitcoin SV(ビットコインSV)
ビットコインSVは2018年秋に誕生した仮想通貨です。
ビットコインの創設者でもあるナカモトサトシにより生み出されました。
安定性を保った取引やブロックサイズを128MBにすることで取引停滞が起きにくくなっています。
また、外部専門家による監査や監視が行われますのでセキュリティ水準を高く保てるでしょう。
当初、バイナンスが取り扱っていましたが上場廃止する決定を行なっています。
そのほかの取引所でも取り扱いを中止する動きもあり、今後の取引がどうなるのかは見守りたいところです。
バイナンスコインについてはこちらの記事も参考にどうぞ
9位:Tether(テザー)
テザーはテザー社が発行する仮想通貨です。
通貨単位がUSTDと表記されることからも分かるように、米ドルと関連があります。
テザーは米ドルの相場と固定されているペッグ通貨です。(仮想通貨ではステーブルコインの一種)
仮想通貨は価格変動が激しいことで知られていますが、テザーは米ドルと同じ価格になります。
価格が安定するため、送金や取引に使いやすい特徴があります。
仮想通貨市場が下落傾向にあるときはテザーに換えることで、損失を最小限に抑えることもできます。
しかし、テザー社には様々な疑惑が持ち上がり、ユーザーの不安を煽っています。
動向を注視しながら利用していく必要があります。
また、テザー社が発行を管理するため、テザー社が破綻すれば価値がなくなってしまいます。
その点も含め、利用していきましょう。
10位:Stellar(ステラ)
ステラはリップルをもとにつくられたため、仕組みの基本的な部分は変わりません。
リップルと同様で、送金スピードに優れた特徴を持ちます。
リップルと異なるのは利用する対象者です。
リップルは企業向けですがステラは個人向けの仮想通貨になります。
ステラのネットワークを活用すると、国際送金がスムーズに行えます。
例えば、日本円をステラのネットワークに送り、米ドルとして相手に届けることも可能です。
多額の手数料や長い時間をかけて行なっていた国際送金が身近なものになるでしょう。
また、ステラ社は市場に出ているステラの5%ほどの保有にとどまっています。
ステラ社による価格操作が行いにくいのもメリットです。
11位:Cardano(カルダノ)
カルダノはイオスと同様、ワイスレーティング社が格付けにより評価している仮想通貨です。
特徴はスマートコントラクト機能を採用し、オンランカジノをベースにしたプラットフォームです。
勝敗の不正コントロールや高額な手数料、負けるように仕組まれたプログラミング設計などオンラインカジノの問題点を改善しています。
胴元を必要としないようにブロックチェーンやスマートコントラクトを導入しています。
専用ウォレット「Daedalous(ダイダロス)」があり、圧倒的な取引速度とセキュリティ面を備えています。

12位:TRON(トロン)
トロンはプラットフォーム型の仮想通貨です。
ブロックチェーンを使ってクリエイターが自由にデジタル的な資産を発表できる特徴があります。
TRON20と呼ばれるトークンを発行することも可能で、個人が資金調達を行うこともできます。
トロンを使えばクリエイターが作品を作るときの資金を集めることが可能になり、買い手はクリエイターが人気作者となれば儲かる仕組みにもなっています。
カルダノのように特定の分野に強みを発揮する銘柄です。
13位:Monero(モネロ)
モネロは匿名性の高い仮想通貨です。
特に送金に関して匿名性が高く、ハッキングなどのリスクは非常に低くなります。
正しい取引と証明するために秘密鍵と呼ばれる、銀行口座の暗証番号のようなものがあります。
モネロの秘密鍵は閲覧用と送金用の2種類あり、アドレスも95桁と非常に長くなっています。
そのため、容易に解読ができず、送金が正しく行えます。
もともと仮想通貨は匿名性が高いわけですが、そのなかでもその性能に優れることになります。
ただし、匿名性の高さからマネーロンダリングなど犯罪に使われる可能性があります。
各国の規制対象にならないかどうか、動向を見守る必要があります。
規制を行う国や取引所が増えると価値を維持しにくくなります。
14位:Dash(ダッシュ)
ダッシュも匿名性の高い仮想通貨です。
また、決済手段として使われる目的で開発されています。
そのため、取引スピードも比較的速く、約1.3秒で取引が完了します。
運営方法は若干、中央集権寄りになりマスターノードと呼ばれる人々によって運営方針が決定されます。
マスターノードになるには1000DASH以上を保有する必要がありますが、提案権限やインセンティブがもらえるメリットもあります。
しかし、DASHも匿名性通貨であるため規制がどうなっていくかには注意が必要です。
15位:IOTA(アイオータ)
アイオータは昨今、発展が進んでいるIoTと関係のある銘柄です。
少額決済や少額課金に対応していますので、様々なIoTデバイスの円滑な運用が可能です。
IoTデバイスにはApple WatchやGoogle Homeなどがあります。
それらのデバイスで課金や決済を行うときにアイオータ活用すると面倒な決済処理もスムーズになります。
Tangleと呼ばれる独自の分散型台帳システムを使うことで、決済処理が素早く、手数料をかけずに行える仕組みです。
IoTの普及とともにニーズが高まることも考えられます。
仮想通貨投資は儲かる?
仮想通貨は株やFXと同じように投資の対象になります。
仮想通貨元年といわれた2017年は日本国内でも数多くの投資家が仮想通貨の取引を楽しみました。
なかには「億り人」と呼ばれ、儲けを1億円以上獲得したユーザーもいます。
しかしながら、2018年は市場の冷え込みが続きました。
2019年に入り4月から相場はやっと上昇志向にありますが、これから仮想通貨の取引を楽しもうと考える人は「儲かるの?」と疑問に思うでしょう。
そこで、仮想通貨の基本知識を踏まえて解説していきます。
仮想通貨とは
まず仮想通貨について簡潔に説明します。
仮想通貨は「インターネット上のお金」です。
日本円などの法定通貨は紙幣や硬貨といった実物が存在します。
しかし、仮想通貨には実物がありません。
「Aさんがビットコインをいくら持っている」や「AさんからBさんにビットコインを送金した」など、全てのデータを暗号化しインターネット上で管理します。
また、法定通貨は国が管理しますが仮想通貨は特定の管理者がいません。
ネットワーク上に参加している全ての人がデータを管理する仕組みです。
ブロックチェーンと呼ばれる技術により、特定の管理者がいなくて運営ができています。
インターネットを介した取引のため、国境をこえて両替の必要もなく素早い取引が可能です。
このように、法定通貨と異なる特徴が仮想通貨にはあります。
仮想通貨で儲ける仕組み
仮想通貨は実体がないだけで、お金ですので価格が発生します。
ニュースの終わり頃に読み上げられる「1ドル113円」と同じように、仮想通貨にも価格が生じます。
ビットコインであれば「1BTC=43万3200円」など、通貨ごとの単位で価格が表現されます。
そして、仮想通貨の価格は為替のように変動します。
価格の変動がありますので、「安いときに買って高いときに売る」ことで儲けを出します。
儲けの出し方は株式投資やFXと変わりません。
価格推移を予測し、儲けを出していくことになります。
ただし、株式投資のように数十万円単位ではなく、数千円や場合により数百円での取引も可能です。
仮想通貨の買い方
仮想通貨を買うには取引所に口座を開くことからはじめます。
取引所は国内、海外と数多くあります。
これから仮想通貨の取引をはじめるなら、国内の取引所で口座を開きましょう。
海外の取引所は日本円の入金ができないからです。
国内の仮想通貨取引所に口座を持つには、各社の公式サイトにアクセスしメールアドレスとパスワードの設定からスタートします。
その後、本人確認書類の提出を行うと取引が可能になります。
ログインや売買時のセキュリティを考えて、二段階認証の設定も行いましょう。
そして日本円を入金し、好みの仮想通貨を購入します。
仮想通貨取引で注意すべきポイント
仮想通貨はインターネットを介した通貨ですので、ハッキングリスクがあります。
仮想通貨自体に問題はなくても取引所のセキュリティー体制の甘さから資産が奪われてしまうケースもあります。
国内の取引所でも顧客から預かった資産を流出させる事案が起こっています。
取引所がどのような「セキュリティ体制」を敷いているかは重要です。
顧客資産をコールドウォレット(インターネットに接続されていないウォレット)で保管されているかに注目してください。
投資家としては必要以上の資産を取引所に預けないのもポイントです。
取引に必要な分だけを取引所に預け、失いたくない資産はコールドウォレットで保管しましょう。
また、「投資先を分散させる」のも大切です。
特定の銘柄だけに投資を行うと、価格の暴落が起こったときに大きな損失が出てしまいます。
メジャーな銘柄、価格の安定している銘柄、ハイリターンが見込める銘柄など様々な仮想通貨に分散投資をしましょう。
ただし、ハイリターンを狙い草コインと呼ばれる銘柄への投資は注意も必要です。
草コインのなかには詐欺まがいの仮想通貨も存在します。
ホワイトペーパーなどをしっかりと確認し、どのような理念を持った仮想通貨なのか確認するようにしましょう。
詐欺まがいの仮想通貨に投資してしまい、プロジェクトが破綻すれば資産を失うことになります。
仮想通貨で儲けることはできるのか
ここまで、仮想通貨の取引について基本知識を解説しました。
一番気になるのは「仮想通貨は儲かるのか」でしょう。
結論からいうと、投資で「確実に儲かる」金融商品はありません。
株やFX、もちろん、仮想通貨も例外ではありません。
しかし、投資する銘柄を増やしたり、価格の予測を勉強して取引したりすれば儲けることは可能です。
効果的な売買方法を身につけると仮想通貨で利益を上げていくことができます。
仮想通貨の銘柄はどれくらいあるか
仮想通貨の取引で儲けを出すことは十分に可能です。
取引する上で、仮想通貨の銘柄がどれくらいあるのかなどを知っておく必要があります。
ここからは、仮想通貨の銘柄について解説します。
仮想通貨の銘柄数
仮想通貨の銘柄は非常に多く、2000種類以上になります。
今こうしている間にも新たな仮想通貨が誕生しているかもしれません。
それだけ仮想通貨は日々、新たに生み出されていることになるのです。
仮想通貨では代名詞的な存在のビットコインや魅力的な機能を持つイーサリアム、送金機能に特徴のあるリップルなど、紹介しきれないほどの銘柄が存在しています。
ビットコインとアルトコイン
仮想通貨といえばビットコインを誰もが想像します。
市場規模でもビットコインは他の銘柄に大きな差をつけています。
2019年4月中旬時点でビットコインの時価総額は約10兆円です。
時価総額で2位のイーサリアムの時価総額は約2兆円ですから5倍以上の差をつけています。
仮想通貨市場はまさにビットコインを中心に動いているといっても過言ではありません。
これまでの相場を振り返ると、ビットコインの価格に他の仮想通貨(アルトコイン)がつられるように価格変動するケースもあります。
アルトコインでも有望な銘柄が登場していますが、ビットコインの存在は大きなものといえます。
国内の仮想通貨取引所で取引可能な銘柄
多種多様な銘柄がある仮想通貨ですが、国内の取引所で購入できるものは限られています。
国内の取引所には金融庁の基準を満たし、認可を受ける取引所があります。
その認可を受けた取引所が取り扱う仮想通貨は比較的安心感のある銘柄です。
初心者であれば、まずは金融庁から認可を受けた取引所に口座を開設しましょう。
そして、その取引所が扱う銘柄で取引に慣れてください。
国内の認可取引所が取り扱う銘柄はビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、イーサリアムクラシック、ライトコイン、モナコインを中心に20種類前後です。
詳しくは、金融庁の「仮想通貨交換業者登録一覧」で確認しましょう。
参照:https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
各取引所で取り扱い銘柄数は異なり、2019年4月中旬現在で最も多くの銘柄を扱うのは「Zaif(ザイフ)」で15種類です。
ちなみに、Zaifは独自の銘柄もいくつか取り扱っています。
まとめ
この記事では仮想通貨の銘柄について取り上げました。
簡潔にまとめると以下になります。
・仮想通貨の銘柄数は2000種類以上
・国内の認可取引所では20種類前後の仮想通貨が取引できる
・時価総額ランキング上位15位の銘柄にはそれぞれの強みがある
以上のポイントを念頭に入れ、取引に活かしましょう。