フィスコ取引所CEO越智直樹氏が語る仮想通貨取引所の将来性

Zaifの事業譲受で話題になったフィスコ仮想通貨取引所へインタビューを行いました。他の取引所とは違った視点をもっていることや、見据えている仮想通貨の将来について興味深いお話を聞くことができました。

今回インタビューに応じてくださったのは、フィスコ仮想通貨取引所の代表取締役である越智直樹さんです。

仮想通貨マーケットが落ち着いている今ですが、仮想通貨自体の勢いは止まらない中、水面下でフィスコ取引所は間違いなく未来を見据えています。

このインタビュー記事が、今後の仮想通貨業界の動向予想に少しでも参考になれば幸いです。

では、当日インタビューの内容をお伝えしていきます。

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フィスコ仮想通貨取引所

コインハックツ
コインハックツ編集長
フィスコ取引所の運営元について教えていただけますでしょうか。
フィスコ取引所越智さん
越智さん

私たちフィスコ仮想通貨取引所は、大きく言うとフィスコグループの1社です。

フィスコ(証券コード:3807)とは、株、為替などの金融情報(ニュースコメントなど)を投資家向けに提供している情報配信会社です。

ヤフーファイナンス、ロイター、ブルームバーグといった金融情報サイトや金融専用端末に金融ニュースを一日300〜500本ほど配信しており、そこが母体となっています。

フィスコではこうした情報サービスを展開しており、フィスコのアナリストたちが投資マーケットを日々ウォッチしています。

すると、2014年2015年くらいから株式マーケットで仮想通貨の銘柄に人気が出てきつつあるのが確認できました。株式市場では、その時期に第一次の仮想通貨銘柄ブームが起こっていたということです。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
それが、フィスコグループとして仮想通貨の領域に踏み込んだ背景なのですね。
フィスコ取引所越智さん
越智さん

そうですね。株式市場で仮想通貨の関連銘柄が人気の中、フィスコグループ内の調査チームがマクロの目線でその調査を進めていくと、一時期のはやりすたりではなく、パワーシフト。

つまり世の中全体が大きく変わろうとしている、その予兆であることに気づきました。

具体的にどういうことかというと、金融分野では、例えばゴールドマンサックスやリーマンブラザーズなどの投資銀行から、この仮想通貨やブロックチェーンといった分野に人・情報・お金が流れていることが確認できました。

また、ITの分野でもIBMやマイクロソフト、アップルやグーグルで働いていた人材が、今はブロックチェーンや仮想通貨といった領域にシフトしていっている。

こうした動きが単なるブームではなく根源的なものであることに気づき、我々フィスコグループも本格的にこの分野に参入することにした次第です。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
なるほど、そういった経緯があって取引所を立ち上げたのですね
フィスコ取引所越智さん
越智さん

そうですね。2016年4月に取引所の運営法人を設立しました。

取引所システムの立ち上げにあたっては、日進月歩で変化する仮想通貨業界ではスピードが大事です。

なので、フィスコと資本業務提携関係にあったテックビューロさんが運営するZaif取引所のOEMシステムという形で、約2年前にあたる2016年8月に仮想通貨取引所サービスを開始しました。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
最初の運営体制はどのようなものだったのでしょうか
フィスコ取引所越智さん
越智さん

最初は主に、仮想通貨を中心としたBtoBのマーケットに事業機会がないかと模索しながら、親会社フィスコの情報を利用されているベテラン投資家さんなどを中心に、ある意味で細々と運営していました。

一方グループ全体としては、仮想通貨の直接投資運用による収益を得ていました。

その後、皆さんもご存知の通り2017年に入ると仮想通貨のBtoCマーケットは急成長を遂げた一方、2018年に入ると様々な要因から急落。足元では一旦値動きが落ち着いてきています。

そのため、ようやく落ち着いてきたBtoCマーケットにも力を割いていくべく、さらなるサービス強化を検討しだしました。ところが、OEMシステムの下では様々なサービス上の制約を受けざるを得ません。

そこで、より自由度の高い経営をするために、Zaif取引所システムとは分離した独立の取引所システムを持つことが重要と考えた次第です。

こうした経緯から、2017年末くらいから先方と協議を重ね、2018年9月に独自の取引所システムをリリースしました。そして、偶然にもその直後にZaif取引所にて流出事件が起こりました。

これまでの関係性から、フィスコグループとして即時に支援をすることを表明。そして、今日の状況になります。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
システム分離の直後に流出事件が起きてしまったのですね…。今後はどのようにお考えでしょうか
フィスコ取引所越智さん
越智さん

Zaif取引所がグループ入りすると、私たちが有するお客様数、預かり資産額は国内でも屈指の規模となります。

これまで以上に、ユーザーの皆さまが利用しやすい環境を築いていくことが必要かなと考えております。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
ザイフの事業譲渡を受けて、今後どのように運営されるのでしょうか
フィスコ取引所越智さん
越智さん

将来的な姿を描きつつも当局との兼ね合いもあるので、なかなかお話しするのは難しいのですが、基本的にはお互いの特徴を上手くいかして、今後の事業展開を図っていきたいと考えています。

2018年9月にリリースした独自システムでは、その特徴の一つとしてセキュリティ強化が挙げられます。

仮想通貨業界は相対的に技術を重視する取引所が多いと思われるなか、足元ではさまざまなセキュリティ上の事件が起こっています。

今後の仮想通貨業界は、金融機関の一種として、こういった技術面もさることながら、それを統括・監督するガバナンスやコンプライアンスがより大事になると考えています。

フィスコ仮想通貨取引所では、上場企業のグループ会社として、しっかりとしたコンプライアンス・ガバナンス体制を構築し、機能させていきたいと考えております。

お客様からお預かりした巨額な資産を扱うわけですから、しっかりとした管理体制を整えていくことが重要です。

さらにZaif取引所はもともと取り扱っている仮想通貨の種類も豊富ですし、様々な関連サービスがありますので、Zaifユーザーの皆様にはこれらの仮想通貨の取り扱いや各種サービスを事業譲渡後も引き続きご提供させていただくべく、足元のセキュリティ体制を整備していっております。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
セキュリティについて具体的な運営体制をお伝えしてほしいです
フィスコ取引所越智さん
越智さん

組織体制については社内外含め議論している最中ですので、現段階において具体的にお知らせすることは難しいですが、ガバナンスやコンプライアンス、セキュリティといった部分の強化に向けて、追加的な人員の投入も視野に入れています。

上場企業グループ傘下なので、その知見も得ながらの体制づくりを進めています。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
ザイフさんが加わることによってプラスの部分も引き継げるかと思いますが、一方でマイナスの部分もあると考えています。そちらの兼ね合いについて教えていただけますでしょうか。
フィスコ取引所越智さん
越智さん

おっしゃる通り、今回、残念な流出事件が起こってしまっています。

これについては、外部からの脅威に対するセキュリティ強化をZaifメンバーと一緒に対策を考えて早急に進めています。

一方、フィスコ仮想通貨取引所では、新しいシステムに切り替えた際、どこをどうしていけば安定したセキュアなシステムになるかについてのノウハウを得ております。

こうした互いの知見を重ねることで、事業を推進していきたいと考えています。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
一般的な認知度の普及やマーケティング戦略はどのように想定しておりますでしょうか
フィスコ取引所越智さん
越智さん

こういったインタビューの場を通じてメディアの皆様や一般の皆様にご理解いただく活動を進めています。

あとはZaifという取引所自体が、日本の仮想通貨マーケットにおいてはユニークな立ち位置であると思っています。

Zaifさんの良いところ、例えば、SNSで情報発信していたりチャットルームでコミュニケーションを密接にとったりといったことを取り入れて活動していきたいです。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
FSCC、CICC、NCXCトークンについて教えてください
フィスコ取引所越智さん
越智さん

3つのトークンは、各発行体がジャスダックに上場していて、各社が独自に発行されたコインであり、それを仮想通貨の一種として取引所で取り扱いができる状況にあるという点で、日本の中でも特殊だと思っています。

それぞれのコインについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。

フィスココイン(FSCC)は今後どうなる?特徴・将来性まとめ

ネクスコイン(NCXC)は今後どうなる?特徴・将来性まとめ

カイカコイン(cicc)は今後どうなる?特徴・将来性まとめ

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
そのトークンは実際に使えるものなのでしょうか
フィスコ取引所越智さん
越智さん

あまり知られていないのですが(笑)、これら3トークンは我々のグループ会社が提供する商品やサービスと交換することができます。例えば、グループ内にオンライン旅行会社がありますが、ハワイ旅行の決済として3トークンが利用できます。

そういった取り組みはすでに行なっています。

ただしもろもろの規制があって、自由に3トークンを使った事業を進めていくのは難しいと思います。

とはいえ上場企業として初めて発行させたトークンを資金決済法に沿って取引できる状況にありますので、まずは、これらトークンの経済圏を作っていきたいと思いますね。

ゆくゆくは、その過程で得られたノウハウを他の会社さんにも提供させていただきたいと考えています。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
経済圏というのは、どのような物を想定されておりますか
フィスコ取引所越智さん
越智さん

経済圏とは、実際にマーケットがあってコインが売買されている状況を想定しております。

どうやったらコインを使ってもらえるか、そのコインを持っていて良かったと思ってもらえる状態をどうやって作るのかといったことが重要と考えております。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
なるほど。仮想通貨の経済圏が今後普及していくと面白いですね。今後、仮想通貨という媒体を通じて、どういった未来を作っていきたいとお考えでしょう
フィスコ取引所越智さん
越智さん

今後、仮想通貨やトークンを用いた経済圏というのが社会に浸透、拡がっていくと思っています。今は投機の対象と思われていますが、将来的には全く異なる役割を担うようにもなると思っています。

フィスコグループでは仮想通貨を用いたM&Aを実施しましたし、仮想通貨を使ったETFファンドを企画したこともあります。また、仮想通貨を使った社債を発行したこともあります。

このように、既存金融の分野に仮想通貨を適用していくのは、非常にエキサイティングで成長性があると思っております。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
長期的に仮想通貨市場の規模は大きくなっていく見通しでしょうか。
フィスコ取引所越智さん
越智さん

はい。我々はそう信じて取り組んでいます。単に仮想通貨の価格が上がって儲かると言った観点ではありません。

これからもフィスコ仮想通貨取引所は独自の目線で新しいサービスを考えていきますし、Zaif単体ではできなかったことを今後は実現したいと考えています。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
それは主にBtoBの視点を入れて、でしょうか
フィスコ取引所越智さん
越智さん

そうですね!今後はB向けで仮想通貨やトークンを使用する動きは加速していくと思いますので。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
これらのお話を踏まえて、フィスコ仮想通貨取引所の立ち位置や将来性について深くお聞きしたいです
フィスコ取引所越智さん
越智さん

仮想通貨の未来の捉え方が、他の取引所さんと少し違うのがフィスコ仮想通貨取引所だと考えています。

私たちは、フィスコグループの一社であり、かつフィスコデジタルアセットグループの100%子会社ですので、取引所ビジネスのみを展開されている他の交換事業者さんとは異なる視座で取引所ビジネスをやっていきます。

そのひとつは、先ほどから申し上げている仮想通貨と既存の金融商品を組み合わせたサービスです。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
仮想通貨と既存の金融商品を組み合わせたサービスとは?
フィスコ取引所越智さん
越智さん

ご存知のとおり、海外ではビットコインETFを上場させようと動きがありますが、このビットコインETFがその一例です。この例では、既存の金融商品であるETFと、仮想通貨であるビットコインとの組み合わせですね。

このように、仮想通貨を使った金融商品を作っていきたいと考えていました。その考えのもと、グループの中に仮想通貨取引所や証券会社など、必要な機能を揃えてきました。

これが、当時、フィスコデジタルアセットグループが舵を切っていた戦略なのです。

取引所でビジネスをしたいという思いもありますが、仮想通貨建ての金融商品や、仮想通貨を使った既存金融サービス(FIAT、株式、債券のトークン化)という領域で勝負していきたいと。ここで、フロントランナーとして市場を拓いていきたいです。

コインハックツ
コインハックツ編集長
今後、特に取り組んでいきたいことは
フィスコ取引所越智さん
越智さん

たとえば、従来の証券化スキームにトークンを活かすということはぜひやりたいです。資産担保トークン(アセットバックトークン)という考え方なのですが、こうした取り組みをやっていきたいです。

そこではブロックチェーンのエンジニアリングなどが大切になってくるでしょう。

もともとBtoBを志向していたのがフィスコグループですが、そこで生まれた新たな金融商品を、一般の方に広く手に取っていただきたいといったケースに、Zaifの強みであるBtoCチャネルがすごく活きてくると思います。

BtoB、BtoCともに、お客様に安心していただける取引所サービスとその体制をきちんと用意することが、フィスコの社会的役割であると考えます。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
仮想通貨の素地から出てくる新しい金融機関になっていきたいわけですね
フィスコ取引所越智さん
越智さん

はい。特に将来的に、若い世代の資産形成に役立つ、金融アセットクラスを提供できる会社になれると考えています。

私たちがいつも言っているのは、デジタル証券会社、デジタル銀行という言葉でして、いわば新しい未来を作っていこうと考えています。ぜひ期待してほしいです。

私たちは取引所ビジネスとして手数料を頂いています。手数料の対価はセキュリティレベルの維持、24時間365日稼働管理に充てています。

お客さんの資産が損なわれないという状態を維持強化し続けるというのが、中長期的にやっていく上で第一に必要なプロセスだと考えています。

将来的には金融の世界でも分散化されるかと思います。2025年ぐらいから。
例えば、私とあなたの間でスマートフォンで、いますぐ資金決済できる。様々な外貨で仮想通貨決済が平然と行われている状態になると思いますね。

そうした選択肢を日本というマーケットにてトライして、世界に発信していこうと考えたときに、ちゃんとした仮想通貨取引所が必要になるはずです。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
かなりスケールが大きい話ですね…。
フィスコ取引所越智さん
越智さん

例えば、銀行口座ってどれくらい開設されていると思いますか?

20億人ぐらいしか世界で銀行口座持っている人はいません。一方で、インターネットアクセスできる人は70億。マーケットのポテンシャルが3倍以上ありますよね。

日本ではすぐ手の届く範囲でコンビニがあります。ATMがあります。いつでも現金をおろせます。という日本は特殊です。

世界ではむしろ逆。ATMはどんどん排除して、キャッシュレスにして、スマートフォンさえあれば決済できるようになっています。つまりデータの世界に移行しているわけです。

日本は間接金融のインフラが充実し過ぎているので、そのように感じないかもしれませんが、世界はどんどんデジタル化に走っています。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
日本だけ見ていると世界に置いて行かれますね…。
フィスコ取引所越智さん
越智さん

全然違うビジネス環境下に日本があるので、日本だけで見ているとどうしても期待形成フェーズで投機の話が先行してしまいますね。

そうではなく、仮想通貨やトークンを通して社会のダイナミズムが大きく変わっていくと考えていくのが面白いですよね。

日本は個人金融資産の総額が世界で2番目に位置するのに、そのほとんどが国債などに回っているのはおかしいのではないかと。
例えば、2016年から2017年に仮想通貨に投資した人は資産が倍以上に成長していますよね。

こうした未来を見据えた人々は、自分のアセットを即座に動かせますが、もし、そのインフラとしての取引所というのが日本に無いとなると話になりません。

30年後40年後、日本の個人資産形成と海外の個人資産形成に差が出てしまいます。それは日本にとっても良くないので、こうした意味でも私たちフィスコグループがしっかり運営していくことが使命と思っています。

取引所はあくまで手段です。その先の将来を見据えて、フィスコ仮想通貨取引所をしっかりと展開していきたいと思います。

 

コインハックツ
コインハックツ編集長
なるほど…!かなりスケールが大きい話でした。日本がビハインドにある中、先を見据えた運営体制を構築されているのをお聞きして、改めて仮想通貨マーケットの可能性を感じました!
フィスコ取引所越智さん
越智さん

さいごに、単なる投機としての仮想通貨取引所ビジネスではなく、日本の金融資産の未来を大きく担うようなビジョンを考えられていました。

マネーのインターネット化と言われる仮想通貨。日本で仮想通貨マーケットの主流を目指すフィスコ仮想通貨取引所に期待です。

仮想通貨が儲かるか儲からないかでいうと、誰にもわかりませんが、仮想通貨の勢い自体はとめられないでしょう。

資産を長期的に預けるのであれば、間違いなくフィスコ仮想通貨取引所でしょう。

ぜひ、口座開設して試してみてくださいね。フィスコ取引所様、取材のご協力ありがとうございました!

\信頼のセキュリティ!安全性トップクラス!/

 

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