ビットコインの売り方は様々あります。
この記事では、ビットコインの売り方について詳しく解説します。
最後まで一読し、ビットコインの売り方を身につけましょう。
ビットコインを売るタイミング
ビットコインを売る、つまり利益を確定(利確)するタイミングはポイントになります。
売却するタイミングを誤ってしまうと、損をしてしまいます。
まずは、ビットコインを売るタイミングを身につけましょう。
利益を確定するタイミング
ビットコインを利確するタイミングは基本的に「価格が安いときに購入して、高いときに売る」ことです。
しかし、誰しもどの価格になったときにビットコインが最も安いのか、高いのかはわかりません。
どんなに投資経験を積んだとしても「この金額が最も高い(安い)」と言い切ることはできないでしょう。
過去のチャート(価格推移)から傾向を読み取り、「これから価格は下がるから売ろう」と判断できても、100%正しいとは言い切れません。
相場の切り替わりを読む
ビットコインを売るときに「この金額が天井(最高値)」と言い切ることはできませんが、傾向を読み取ることは可能です。
これからビットコインの取引をスタートさせる人は、多くの場合で現物取引を行うでしょう。
現物取引とは用意した資金内で売買を行う方法です。
5000円用意したならば、その金額内で売買を行うことになります。
その現物取引を行う場合に相場を読む際は、上昇トレンドをうまく読む必要があります。
上昇トレンドはビットコインの相場が上昇していく相場です。
上昇が始まった直後に購入し、価格下落の前に売却すると利益が多くなります。
相場の切り替わりを読むには移動平均線やMADCなどの指標を用いたテクニカル分析が必要です。
テクニカル分析を勉強していくと下降トレンド、レンジ相場の読み取りも分かってきます。
レバレッジ取引などにより、利益を獲得していく方法が増えていくでしょう。
現物取引に慣れつつ、様々な取引方法を覚えてみてください。
売るルールを決める
ビットコインを売って利益を確定するには、相場を読むことも重要ですが自分なりのルールを決めることも大切です。
上昇トレンドで「まだまだ価格は伸びるだろう」と感情的になると、正しい判断ができなくなります。
結果的に、売るタイミングを見失って価格が戻ってこなくなるケースもあるのです。
そこで、金額や取引する時間についてあらかじめルールを決めておくと効果的です。
金額についてはシンプルに「15万円になったら売る」や「価格に3%の変動があったら売却」などを決めてみましょう。
時間については「月曜にビットコインを購入し、土曜日に売る」といったルールです。
または、確定申告や大型連休などの相場が閑散となる時期の前に売ることも有効になります。
いずれのルールも感情に左右されず、利益を確定できますので意識してみましょう。
ビットコインFX(レバレッジ)を利用して売る
ビットコインを売るときは、先に触れた現物取引の他にFXによる売り方もあります。
ビットコインFXは元手に数倍から数十倍のレバレッジ(倍率)をかけて取引する方法です。
ビットコインFXの特徴
ビットコインFXの最大の特徴は元手よりも大きな金額で取引できることです。
例えば、元手が1万円しかなくてもレバレッジをかけることで5万円や10万円の取引が可能になります。
それから、現物取引ではできない「売り」からも取引ができます。
ビットコインの相場が下落傾向になっても、売りから入ることで利益を出せるのもメリットです。
初心者がいきなりレバレッジ取引を行うのは危険ですが、中級者や上級者にとってみると非常に有効な取引方法となります。
ビットコインFXは元手の何倍もの取引ができますが、証拠金という形で元手を預けます。
そして、証拠金に対して損失が一定割合になると「ロスカット」になり、取引が強制終了となります。
ビットコインFXの注意点
現物取引に比べ、効率的に利益を上げられるビットコインFXですが注意点もあります。
ビットコインFXは現物取引以上に売買のタイミングがポイントです。
レバレッジをかけることで、損失も大きくなる可能性があります。
利益確定のルールをしっかりと定めて、慎重な取引を心がけましょう。
特に金額についての利確ルールを明確にし、損失を最小限にする必要があります。
ビットコインの売り方は4つ
取引方法としては現物取引やFXを利用した取引でビットコインを売ることができます。
それらの取引を行うには「販売所」や「取引所」を利用することになります。
また、ビットコインを保有している者同士が直接交換する「個人間売買」や「ATM」を利用した売り方があります。
以降の内容でビットコインの売り方を解説します。
ビットコイン販売所を利用した売り方
ビットコインを販売所で売るのは非常に簡単です。
初心者ならば、販売所から利用してみましょう。
販売所は運営する仮想通貨交換業者が設定した金額で売ることになります。
売り方
販売所でビットコインを売るには、売りたい数量を決定して売却するだけです。
国内の仮想通貨交換業者が運営している販売所であれば、スマホアプリでも売ることができます。
売る金額はあらかじめ決められていますので、特に難しいことはありません。
数量を入力するだけで完了です。
メリット
販売所を利用してビットコインを売るメリットは、「好きなタイミング」で売却できることです。
販売所が提示している金額に納得できるならば、すぐに買い取ってもらえます。
取引のタイミングを逃さないことにもつながるので、初心者に向いています。
売却に関わる手数料も無料、もしくは低く設定されることが多いです。
つまり、ビットコインを売ったときに利益が目減りすることが少なくなります。
デメリット
一般的に、販売所では買取(ユーザーが売る)金額は低くなります。
なぜなら、販売所は運営している仮想通貨交換業者が保有するビットコインを売るからです。
ユーザーからビットコインを仕入れて売るため、どうしても業者が買い取る金額は低くなります。
具体例をあげると、仮想通貨交換業者は「ビットコインを15万円で買い取って17万円で売っている」ことになるのです。
スプレッドと呼ばれる売値と買値の差が大きいほど、ビットコインユーザーは損をします。
よって、スプレッドが小さい販売所を利用することがポイントです。
ビットコイン取引所を利用した売り方
次に紹介するのは取引所を利用した売り方です。
取引所は販売所と同様で、仮想通貨交換業者が運営しています。
国内の業者であれば販売所と取引所の両方を運営している場合もあります。
ちなみに、海外の業者はほとんどが取引所形式での運営がなされています。
取引所はユーザー同士が希望する金額で売買を行うことになります。
例えば、Aさんがビットコインを10万円で売りに出したとき、Bさんが10万円の買い注文を出せば取引成立です。
売り方
取引所を使ってビットコインを売るときは、「板」と呼ばれる売買の情報が掲載されているものを参考にします。
板には買いと売りに出されている数量と金額が載っています。
「ビットコインを10万円で10BTC売りに出す」などと売り注文を出す流れです。
その数量と金額で買い手がいれば売買成立で売ることが可能になります。
また、注文方法には指値注文と成行注文があります。
指値注文は金額と数量を決めて注文を出す方法です。
成行注文は数量だけを指定します。
そして、注文を出したときに最も高い金額で自動的に取引が成立します。
メリット
販売所を利用したビットコインの売却は板の情報をもとに売ります。
つまり、自分の希望する金額での売却が可能になります。
板をもとに注文状況を判断して売るため知識が必要ですが、販売所と違って定められた金額での取引にはなりません。
取引所にはたくさんのビットコインユーザーが集まり、売り買いを頻繁に行っています。
様々な金額で買い注文が出されるため、希望する取引が成立しやすくなります。
自分の希望通りに売ることができれば、利益を出していけます。
デメリット
取引所での売買はユーザー同士が行います。
自分が希望する金額や数量を売りに出しても、必ず買い手が見つかるとは限りません。
売りに出しても買い手がいなければ、売ることはできません。
相場や板情報をしっかりと見極めて売り注文を出す必要があるわけです。
それから、取引所という場所を借りて売買を行うために手数料が発生します。
販売所のスプレッドに比べると低いことがほとんどですが、利用する取引所の手数料を確認することも必要です。
ビットコインの取引に慣れるまでは販売所を利用し、知識をつけてから取引所を活用してみましょう。
ビットコイン個人間売買を利用した売り方
ビットコインの売り方は販売所か取引所を活用する場合が非常に多いです。
しかし、ビットコインを保有するユーザー同士が直接取引する個人間売買も方法の一つです。
売り方
個人間売買はお互いの売値と買値の希望を話し合って取引します。
取引ルールも両者で決めることになります。
個人間売買をするには身近にビットコインを保有する人やSNSや掲示板を使って売買してくれる人を探します。
誰と取引するか、ユーザーを探すことから始める必要があります。
メリット
ビットコインを個人間で売買するメリットは仲介業者がいないため、手数料がかからないことです。
取引所や販売所は運営する仮想通貨交換業者に取引手数料を支払う場合がほとんどです。
個人間売買であれば、余計な費用をかけずにビットコインが売れます。(ウォレットへの送金手数料などは発生する)
また、個人同士の取引ですので相場に左右されにくいです。
互いの合意があれば少々、相場からずれた価格での取引も可能になります。
デメリット
個人間売買をするときは仮想通貨交換業者などの仲介者がいません。
お互いの信頼関係だけで取引しますので、誰と取引するかが重要です。
相手からの信用を得て、自分も信頼のおけるユーザーを選定する必要があります。
お互いの信頼関係が成立していないと詐欺にあう可能性があります。
ビットコインを送金したにも関わらず、日本円や仮想通貨が振り込まれないなどの被害が考えられます。
詐欺などの被害を防ぎたいならば、実際に会えるユーザーと取引しましょう。
もしくは、連絡先、住所、氏名を交換した上で売買してください、
ビットコインATMを利用した売り方
あまり知られていませんが、ビットコインのATMが存在します。
世界中にATMは設置されていて、日本にもいくつかあります。
ビットコインATMを利用することで、即現金化が可能です。
売り方
ビットコインATMで売却するには出金をするだけです。
あらかじめ、ビットコインのモバイルウォレットを用意する必要があります。
その後、ATMに出向いて出金する流れです。
出金操作はQRコードを読み取るだけの簡単な手続きになります。
ビットコインATMの設置場所はCoin ATM Radar(https://coinatmradar.com/)で確認できます。
メリット
ビットコインATMは24時間いつでも利用可能です。
手続きも簡単ですぐに現金化できることもメリットの一つになります。
また、海外でビットコインATMを利用すれば現地の法定通貨で出金できます。
海外に訪れた際は便利に使えるでしょう。
デメリット
ビットコインATMは設置されている場所がまだまだ少ないです。
世界中に設置されているものの、観光地や各国主要都市がほとんどになります。(日本ならば東京と福岡)
身近に利用できるとはいい難いでしょう。
中には稼働停止になっているATMもあります。
さらに、銀行ATMと同様で手数料も発生します。
手数料は数%程度ですが、出金額によってさらに低くなることがあります。
ビットコインを売る場合の注意点
ビットコインを売るケースは様々なことが想定されます。
その一つに、日本円に換金することが考えられます。
ビットコインを日本円に換金した場合、課税対象になることを覚えておきましょう。
現在の制度ではビットコインの売却によって得た利益は「雑所得」として考えます。
さらに、他の所得と合算して課税される「総合課税」で税額が決まります。
例えば、会社員として年収が500万円あり、年間の雑所得が100万円だとしましょう。
合算すると600万円の所得となり、控除額を差し引いて税率から納税額が決められます。
税率は所得に応じて段階的に設定されています。
このように、ビットコインを売って利益が出たならば確定申告を念頭に入れましょう。
会社員などで本業がある場合は年間20万円以上、専業主婦など特に決まった収入がない人は年間38万円以上の利益が出たら確定申告が必要です。
確定申告を忘れると、後々、追徴課税などが課せられることもあります。
仮想通貨に関しての扱いは法整備により変化することも考えられます。
適宜、確認していきましょう。
まとめ
ここまで、ビットコインの売り方について解説しました。
ポイントは以下になります。
・ビットコインの売り方は、販売所、取引所、個人間売買、ATMの4つの方法がある
・ビットコインを売って日本円にしたら、確定申告を念頭に入れる
ビットコインの取引で利益を増やしていくには、売り方がポイントです。
自分に適した売り方は購入するときに決めておくといいでしょう。
上手くビットコインを売って、資産を増やしましょう。