仮想通貨USD Coin(ユーエスディーコイン)の特徴や将来性、価格や取引所を解説

米ドルと連動した仮想通貨「USD Coin(ユーエスディコイン)」について紹介しています。

・どのような特徴があるのか
・年間の価格推移が知りたい方
・今後の将来性やビジョンを見たい方

USD Coinに興味を持っている方に読んでいただける情報を掲載しているので参考にしてみてください。

Coincheck

仮想通貨USD Coin(ユーエスディーコイン)とは

USD Coin
USD Coin(ユーエスディーコイン)は、サークル(Circle)社によって誕生したステーブルコインです。

サークル社という社名は、日本人にはあまり馴染みはないかもしれませんがアメリカでは有名仮想通貨企業として
知られており、ゴールドマン・サックスをはじめとした大手企業も出資しています。

2019年10月にはサークル社傘下から離脱することが発表されたものの、
一時期はサークル社傘下として仮想通貨取引所「ポロニエックス」が買収されていた過去もあります。

他にもクラウド投資事業を展開する企業SeedInvestを買収するなど多角的な事業拡大に精力的です。

仮想通貨USD Coin(ユーエスディーコイン)の特徴

USD Coin
それではUSD Coinの概要を説明したところで特徴について紹介します。
具体的には下記のような特徴があります。

価格が安定している

仮想通貨には今後改善していきたい問題がいくつかあります。
ざっくり言うと1つは技術的な問題、もう1つは価格の不安定問題ですね。

技術的な問題は、ハッキング被害などさまざまなリスクに対する課題です。
価格の不安定問題は、相場価格のボラティリティに関する課題ですね。

ボラティリティは、いわば変動を意味していますが日によって価値が上ブレしたり下ブレするような、
不安定な状態は仮想通貨の本格的な実用性を遠ざけてしまっているのです。

ゆえに仮想通貨は実用性が低いものとされていますが、その現状を回復しうる可能性を秘めているのがステーブルコイン。
ステーブルコインは「価格変動のない通貨」を指すコインのことで価格が安定している通貨ということ。

価格が安定していることでトレーダーからすれば送金や決済利用の利便性を高めることができます。

そんなステーブルコインにあたるUSD Coinは「1米ドル=1USDC」とレート固定されているので安定取引が可能です。

ERC20に準拠している

サークル社がUSD Coinを公式発表した際にはERC20に準拠していることが最大のアドバンテージであると公言しています。

「ERC20に準拠」というのは、アルトコインの1種でもあるイーサリアムを基盤に発行された仮想通貨群です。
この基盤に含まれている通貨に関しては、1つのウォレットで一元管理できるのがメリット。

なので通貨ごとに複数のウォレットを持たなくていいということですね。

信頼性が高い

仮想通貨Tether(テザー)を巡るテザー疑惑をご存知でしょうか?

USD Coin同様にUSD Tetherと呼ばれるステーブルコインを巡る問題なのですが、
市場に出回るテザー分の米ドルを発行元Tether Limited社が保有していないという疑惑が浮上しています。

もちろん噂の域を脱していないものの100%安全と言える状態ではないだけに不安が残ります。

その一方でUSD Coinはゴールドマン・サックスや百度(バイドゥ)といった大手企業による後ろ盾があるので安心です。

またUSD Coinは毎月監査を受けることで担保となる保有ドルを確認することを表明しており、
実際に会計事務所グラントソントンによる監査を受け、その証拠をグラントソントン側も公表しています。

仮想通貨USD Coin(ユーエスディーコイン)の価格

仮想通貨USD Coin(ユーエスディーコイン)の価格

2019年時点でUSD Coinは最大時で1USDCあたり115円、
最小時で105円、平均すると108円~109円で推移しています。

先にも紹介したようにUSD Coinはステーブルコインであるため、
1米ドル=1USDCというレートで固定されているためこの結果です。

大きくも変動せず、小さくも変動しないステーブルコインの
安定的な取引というメリットが結果としてしっかりコミットしています。

仮想通貨USD Coin(ユーエスディーコイン)の将来性

将来
USD Coinは、先にも説明したようにステーブルコインです。
リスクこそ伴わない安定的な通貨である一方で1米ドル=1USDCのまま価格変動がないために、
投資として利益を得ていくことはほぼ無理と言えるでしょう。

あくまで資産を防衛するための手段に使うといった用途が現実的。
それこそ市場で価格が暴落するような事態のときに保有する資産をUSD Coinを避難先として預けるといった方法です。

一方でゴールドマン・サックスや百度などのサポートを受けていることを考えれば、
まず心配する必要はないほど信頼性は高いと言えるでしょう。

Circle社自体も信頼における企業ですし、だからこそ名のある大手企業もサポートに徹していると考えられます。

仮想通貨USD Coin(ユーエスディーコイン)を購入できる取引所

USD Coinは国内取引所では扱っていません。

従って、BinanceやCoinExなど海外取引所を利用することとなります。

ただ取引する際も日本円で直接購入するという方法はできないため、
国内の取引所でビットコインを購入して、それを上記取引所にて交換する必要があります。

まとめ

■USD CoinはCircle社によって誕生したステーブルコイン。
■ステーブルコインで固定レートだから変動が安定している。
■ERC20に準拠しているから複数ウォレットで管理する必要がない。
■大手企業によるサポートで信頼性が高い。
いかがだったでしょうか?

USD Coinは「1米ドル=1USDC」という固定レートのステーブルコインです。
市場が急変動しても大きな影響を受けることがないので安定性は高いのが魅力。

一方で稼ぐための通貨ではないので人気を博すかは未だ微妙ですが、
その利便性の高さから大いに需要はあると言えるでしょう。