・ビットコインを持っているけどなにかデメリットはあるのかな?
そんな風にお考えではありませんか?
ビットコインはブロックチェーン技術を用いた優れた技術のように語られがちですが、まだまだ発展途上でもあるためデメリットもたくさん存在します。
これからビットコインが世間に浸透し、価格をあげていく上で解決しなくてはならないこと=ユーザーにとってのデメリットをその解決策と共にこのページではまとめてみました。
ビットコインのデメリットと今後の課題を把握し、うまくビットコインと付き合っていきましょう。
1)価格の変動の大きさ
株などと同じように、トレードで賑わいを見せているbitcoin(ビットコイン)ですが、価格の変動が大きいことが特徴のひとつでもあります。
ビットコインの価格は2017年12月頃に200万を超えるピークに達し、期待も最高潮にありました。
しかしその2018年に入り価格は下落。2018年の12月には30万円台に入るなど「バブルは弾けた」状態に。
ビットコインの価格はその後冬の時代に入りますが、2019年の4月に入ると30万円台から60万円近くまでいきなり急騰。
2019年5月び時点でまだ高騰しており85万円を90万円に到達しそうな勢いを見せています。
価格の変動をデメリットとするかは、個々の考えになります。
実際にこの大きな変動に注目し、トレードで利益を出している人もいると多いのも事実です。
長期資産の運用やレバレッジでの運用、自己資金外での運用では大きな損失を生む可能性もあるという事を注意する必要があります。
解決策
一番に言えることは、ビットコインの動き、情報、取引所の情報など自分で信じられる情報をもとに価格の変動をつかむことが重要です。
変動が大きいことが、デメリットではなく必ず儲かるからや仮想通貨に人気や話題性があるから大丈夫ではなく、変動が大きい通貨という事を事前に知っておくことが重要です。
ビットコインの値段の動きについては「2019年ビットコインの今後の相場は上がる?チャート分析から価格推移までを予想!」の記事も参考にどうぞ。
2) 中央管理者がいない
bitcoin(ビットコイン)は、中央管理者がいない仮想通貨です。
JPY(日本円)でご説明すると、日本円は、国(政府)が管理していますので、発行枚数の上限もなく、相場の動向を管理し、価値を維持するように働きかけています。
bitcoin(ビットコイン)の方は、発行上限が決まっていてマイニングで、通貨の履歴(データの塊)をブロック化し管理されています。
そのため多くの人が価値を担保する形で成り立っているといえます。
管理者がいないことで、価値に対する評価を失うと価値が0になることもあると言えます。
解決策
個人でこの問題を解決することはできないでしょう。
回避するとすれば、投資する通貨を他に分散して安全策をとるのが健全な形になりそうです。
3) 取引所ハッキングで狙われやすい通貨NO1
ニュース等でも仮想通貨取引所が、ハッキングされて数十億の仮想通貨が盗まれたなどを耳にしたことはあると思います。
その通貨の中でも最も狙われやすい対象であるのは、通貨価値で圧倒的に、価値が高いbitcoin(ビットコイン)です。
ネームバリューもあり取引所の扱いももちろんすべて、といってよい程取り扱っている通貨です。
その他でいうと、Monacoin(モナコイン)、XRP(リップル)、Ethereum (イーサリアム)等もその対象ですが、圧倒的対象になっています。
仮想通貨=ビットコインほどのネームバリューと取引しやすい通貨であることを逆手に取られています。
過去に起きたハッキングなどの事件については「ビットコインの事件まとめ。その詳細とリスクに対する対策こちらでまとめてあります。」
解決策
取引所の2段階認証などのセキュリティーをしっかり強固にすることや、慎重に取引所を吟味することが最低限の対策でしょう。
その他として最悪の事態までを考え、資産を取引所にすべて補完することをせず分散するなど自己防衛も必要です。
また、取引所が被害にあった際に保証を受けられるかなどもしっかりと吟味したうえで使用することが大切な点になります。
4)通貨の保管場所(ウォレット)の問題
PCなどにある程度長けていると問題にはなりませんが仮想通貨は実物(紙幣、硬貨)等はありません。
あくまでも、データの数値ですから、保管もPCやスマホで、ウォレットや取引所に保管することになります。
大切な資産になりますので、パスワード、秘密鍵などでしっかりと補完しなくてはなりません。
万が一にも、PCが壊れたり、パスワードを忘れるなどで一瞬ですべてのデータを失うことになります。
また、資産を持つ個人から相続で受け取るなども困難です。
解決策
全てのパスワードなどの情報を引き継げていないといけませんので資産としての考えを持つ場合には、しっかりとした管理が必要です。
一つの箇所にまとめている危険性と複数に分散する管理面を事前に考えて公開の内容管理する必要があります。
通常紙幣を銀行に預けている感覚ではなく、より個人の管理力が必要です。
仮想通貨を保管するウォレットについては「仮想通貨ウォレットとは?使い方と特性を種類ごとに徹底解説!【初心者向け】」の記事も参考にどうぞ。
5 )流動性の低さ
株などからするとまだ発展途上と言える仮想通貨は、売りたい時に売る買いたい時に買う事ができる流動性がまだ不安定な部分があります。
例えば、1ビットコイン10円で100万円分の10ビットコインを購入したとします。
ビットコインの価値が11万円になったので、その際にすべて売ると10万円の利益が出ますが、これがスムーズに売れるかの流動性があるかも問題になります。
価値が上がっていてもスムーズに売れる流動性がないと利益を生めません。
株やFXなどの様にもっと世間一般への広がりが必要な点も重要です。
通貨の所有枚数が多ければ多い程、流動性に悩まされることになります。
草コインと呼ばれる通貨ではこの傾向がかなり顕著で、通貨を購入してかなり利益が出ても買い手がいないために売ることができないということも数多くあります。
解決策
それぞれの取引所で、流動性(出来高)が変わってきます。
預ける取引所の吟味ポイントとして、この流動性もチェックしておくとよいでしょう。
売り切れる枚数のおおよその予想がつく情報を得ておくことや取引所の預ける枚数を数か所に分散して、資産化できるように保有しておくなどちょっとした工夫を考えておくことも重要ですね。
6) 税金の把握
ビットコインで仮に儲けが大きく出た際税金の申告分類が、雑所得になるので最大税率は、55%です。(利益が大きければ大きい程高くなります。)
翌年の支払いになる為、しっかり把握していないと高額な税金で、困ることにもなりかねません。
儲けが出ても税金がかかってくる事はかならず忘れないようにしましょう。
仮想通貨の税金については「仮想通貨の利益は雑所得!?確定申告が必要な理由と計算方法」こちらも参考にどうぞ。
解決策
仮想通貨での利益の把握をし、しっかりと管理して不透明なことがない内容にしておく必要があります。
また12月31日の時点で利益が出ている場合その年の課税対象になるので、利益が出ていたら来年の納税分は確保しておくようにしましょう。
ビットコインバブル期に多かったのが、12月の時点で含み益だったのに、その後年明けにマイナスを食らって納税ができないという人を結構見かけました。
十分に注意するようにしてください。
7) 法的な取り扱いが未成熟
日本では、世界と比べ早い時期に、支払いの手段として法的に仮想通貨を認めています。
その一方まだ細かい内容など、整備されていない実情です。
このことにより、仮想通貨に大きな問題が出たりすると法的に、価値や流動に大きな影響の起こる規制がされる可能性もあります。
解決策
こちらについては動向を情報として持っていることくらいが唯一と思います。
仮想通貨はまだどのような立ち位置になるか安定した通貨とは言えない実情も頭に入れておきましょう。
すべての項目に言えることになりますが、ビットコインについて自身での把握のための情報収集や管理の仕方、危険性を知りそれに対しての安全策を講じる工夫などが必要です。
すべてにおいて人任せでなく、自身の納得できる保有、投資の仕方を持っていることが必要と思います。
8) 利用できる場所が少ない
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、まだまだ決済手段として十分に整備されておらず、ビットコインを決済に使用できる店舗はかなり少ないです。
日本国内で多くの人が利用するコンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストアなどでビットコインの決済を行うことができません。
本来、早く、安く決済できるように作られた通貨ですが、決済手段としてではなく投機の対象として見られているのが現状です。
解決策
ビットコインが決済手段としてこれから多くの店舗に広まっていくためには、ビットコインがもっと多くの人に普及する必要があります。
現状ではビットコインを知っているという人は結構いるかもしれませんが、実際に持っているという人はかなり少ないと思います。
多くの人の手に渡っているというのは通貨としては絶対条件だと思います。
また価格の変動(ボラティリティ)が現在のように大きい状態では、今日は100円の価値だったのに、明日は80円になってしまっていたら導入するお店は困ってしまいますよね。
そのため価格の安定も決済手段としては絶対条件だと思います!
9) 送金ミスなどの紛失
ビットコインは送金する際に、自分で送金先のアドレスと金額を入力する必要があります。
法定通貨であればもし振込先を間違えた場合でも、組み戻しを行うことで資金を戻すことができます。
しかしビットコインアドレスは複雑なので、その際に入力を間違えてしまうと送金したお金は消えてしまい、二度と取り戻すことはできなくなってしまいます。
これはビットコインに管理者がいないことに関係しています。
解決策
これ自体は気をつけて入力するしか解決策はないと思いますが、だいたいの取引所ではQRコードが送金の際に表示されてそれを読み込むことで、アドレスを入力せずに送金することができます。
後はビットコインアドレスを手で入力するのではなく、コピペなどで入力することでミスは少なくなると思います。
10) 取引所に十分な信頼がない
ビットコインなどの仮想通貨取引所は信頼性が十分になく、もし取引所が破綻した場合に預けていた通貨が1円も保証されないということもあります。
また仮想通貨で問題になっているハッキングの問題についても、仮想通貨に問題がある場合よりも、はるかに取引所の運営がずさんなことの方が多いです。
有名なのはマウントゴックス事件だと思います。当時マウントゴックスという取引所で500億円ほどの仮想通貨が消失した事件になります。
この事件はハッキングによる被害だと考えられていましたが、後から社長が盗んだ疑いがあり、逮捕に至りました。
このように仮想通貨はまだ法整備が追いついていない状態なので、自分の資産は自分で守る必要があります。
解決策
取引所がきちんとした体制で運営されているか、大手が運営しているのかなどの確認は必ず行ってください。
また顧客の資産をコールドウォレットでしっかりと管理しているか、セキュリティにお金をかけているかなどを確認して信頼できない取引所は使わないようにしましょう。
そのほかにも対策として同じ取引所に資産を集中させずに、分散して管理することが大切になります。
それにより一つの取引所でハッキングなどが起きた場合でも全ての資産を失うという最悪の事態は避けることができます。
まとめ
・中央管理者が存在しないため、価値が保証されていないのできちんとした管理が必要
・ハッキング被害が多いため分散投資が大事である
・ウォレットがもし消えてしまっても大丈夫なように、バックアップをとるなどで対策する
・通貨に流動性があるのか確認してから取引を行う
・税金が雑所得になるため高額で、税制度の整備が必要である
・利用できる場所が少ないため、実需の点ではまだまだである
・送金ミスにより通貨を失いかねないので、QRコードを利用する
・信頼できる取引所か見極めることが大切
ビットコインはまだ発展途上であり、このように多くの問題があります。
自分ではどうしようもないものもありますが、その多くは気をつけておくことで損失を防ぐことができることが多いので、しっかりと管理を行うことが重要です。