Ethereum(イーサリアム)のマイニング方法、報酬、今後を分かりやすく解説!

BITPOINT

イーサリアムのマイニングの方法

Ethereum Logo
イーサリアムは2019年1月現在、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)というマイニング方法を採用しています。
Proof of Work
これはビットコインなどの有名な通貨と同じ方式で、メジャーなマイニング方式の1つでもあるので耳馴染みのある方も多いかもしれません。

PoW式のマイニングを簡単に説明すると、取引の証明のために必要な計算速度を競って最初に計算できたユーザーが新規発行された仮想通貨を得るといった内容のものです。

日本円やアメリカドルなど、国が定めた法廷通貨は中央銀行(またはそれに準ずる公的な金融機関)が取引やレートの調整を行います。

しかし、そういった機関を持たない仮想通貨は公平さを保つためにユーザーが分担して中央銀行の役割を担わなければいけません。

PoWの場合、計算自体はプログラムが自動に行うので、ユーザーに求められているのは十分な計算ができるためのパソコンの容量や電力です。

また、新規発行された通貨を受け取り・管理するため、事前にマイニングしたい通貨のウォレットを作っておきましょう。

現在イーサリアムのマイニング作業をする主な方法をご紹介しますね。

ソロマイニング

ソロマイニング
読んで字のごとく、一人でマイニングをする方法です。

自分一人でマイニング報酬を取得できることから、うまくいけばたくさん稼げる方法として人気があります。

理論的に言えばマイニング用にGPUが入ったパソコンと、イーサリアムのウォレットとマイニング用のソフトウェア(採掘機とも呼ばれます)があればマイニングが可能です。

実際に、イーサリアムが誕生したばかりの時は個人規模であってもマイニングによって利益を得られた人が多くいました。

しかし、イーサリアムだけでなく仮想通貨全体が世界的に広く知れ渡った現在では、個人的にマイニングを行っても十分な利益を得るのは難しいとされています。

というのも、厳しい競争に打ち勝つため資金的に優位な会社や有名投資家がどんどん設備を整えてマイニングに参入してきているからです。

わざわざ電気代の安い国にスーパーコンピュータを何台も置いているのですから、個人ではとても太刀打ちできないですよね。

さらにネックとなるのが電気代で、日本は世界的に見ても平均的な電気代が高く温暖な気候であることもマイニングに不利な地形として影響しています。

というのも、マイニングをするためには計算するためのデータを提供しつつ、計算をするための電力もユーザーが負担しないといけないからです。

ずっと計算しなくてはいけないのでその間中の電力と、起動させ続けるマシンを冷やすためのエネルギーも必要になります。

そのため、北欧やロシアなどの寒冷地帯やアフリカなどの電気代の安い国で個人、あるいは会社規模のマイニングが活発に行われています。

現在でもハイスペックマシンや冷却装置などを駆使して個人でマイニングをしている人もいますが、ごくわずかです。

プールマイニング

Pool Mining

プールマイニングは、複数のユーザーが協力してマイニングを行う方法で広く採用されている方法です。

計算のためのデータを提供することには変わりませんが、一人ではなく複数の人数で行うため個人の負担が減ります。

また、取引の履歴を全てダウンロードしてマイニングをしなければいけないソロマイニングと比べて、プールマイニングはソフトウェアをインストールしたりマイニングサイトに登録するだけで参加できるなど手間が省けることも魅力です。

一点注意したいのが負担は減るとは言え計算速度を競ったり、計算に貢献したユーザーが多く報酬をもらえることには変わりないのである程度スペックの高いマシンが必要になります。

ゲーム用のパソコンをマイニングに使ったり、GPUを増設したりしてプールマイニングをしてる人が多いようです。

ゲーム用のパソコンは容量が大きくグラフィックボードが高性能なので、短時間で大きなデータを処理できてマイニングに最適です。

現在使っていないゲーミングパソコンなどがあれば、マイニングに使えるかもしれませんね。
パソコンより処理能力は劣りますが、スマホやタブレットでも参加できるマイニングプールもあります。

クラウドマイニング

Cloud Mining
最後にご紹介する方法は、クラウドマイニングというもの。
こちらも複数のユーザーがマイニングに関わるため、プールマイニングと混同してしまいそうになりますが全く内容が異なります。

というのも、クラウドマイニングはマイニングを行う会社や組織に対して出資するという方法だからです。

そのためユーザーは、パソコンの空き容量を提供したり電力を自己負担する必要がありません。

使用方法は、クラウドマイニングのサイトでプランを選択して支払いし、配分されたマイニング報酬を受け取る方法です。

イメージとしては株式のように、会社の事業を応援して配当をもらう感じが近いかもしれません。

クラウドマイニングのサイトは海外のところが多く、そのほとんどが英語表示ですがGenesisMiningなど日本語表記に対応しているところもあります。

クラウドマイニングを利用する場合は、投資する会社が信用できるのかきちんと調べる必要があります。

マイニングに必要なアイテム

マイニングに必要アイテムは、方法によって異なりますが

  • パソコン
  • ウォレット
  • マイニング用のソフト

の3つです。

ソロマイニングやプールマイニングには、GPUが4G以上、Windows64bitのスペックのパソコンが必要です。

マイニングソフトも無料で利用できるものがたくさんありますが、現在広く使われているのがClaymore’s Dual Miner等の海外のソフトウェアです。

Claymore’s Dual Miner

リンク:https://github.com/nanopool/Claymore-Dual-Miner/releases

プールマイニングではminergateなどが初心者でも使いやすく人気が高いです。
MinerGateリンク:https://minergate.com/

クラウドマイニングに参加する場合は、それほどパソコンのスペックが高くなくても大丈夫。

一方で、全てのマイニング方法で必要なのがマイニングの報酬を受け取り、管理するためにイーサリアム対応のウォレットです。

My ether walletのようなウェブウォレットや、取引所の口座を利用してもいいのですがセキュリティ面を重視するならハードウェアウォレットなどネットワークに接続せずに使えるものも用意しておくといいでしょう。

イーサリアムのマイニング報酬はいくら?

2019年1月現在、イーサリアムのマイニングによって得られる報酬は【3ETH】です。

1ETHあたり14,000円ほどなので、イーサリアムの新しいブロックを作成するたびにマイニング報酬として約42,000円得られることになります。

しかし、半減期(新規発行するコインの量を徐々に減らして希少性を高める)によってマイニング報酬は定期的に下がっていきます。

ソロマイニングであればこの金額がそのまま自分一人で得られることになりますが、電気代等の必要コストとバランスを考えることが大切ですね。

マイニングプールでは、新規発行されたイーサリアムを振り分けられます。
ただ注意したい点は、人数分で単純計算されないということです。

計算処理に貢献した度合いが高い程多く報酬を受け取れるので、プールマイニングを利用していてもパソコンのスペックやデータ処理に費やす時間が多い方が有利です。

マイニング報酬の発行間隔は?

マイニング報酬がどのタイミングで発生するかについては、イーサリアムのブロック生成時間が15秒〜30秒なのでそのくらいです。

15秒に1回1ETHが手に入るならかなり利益を得られるのでは…?と感じそうですが、世界的にマイニングが盛んに行われている今ではこの間隔でも、競争が激しくなっているようですね。

イーサリアムのマイニングのメリット

イーサリアムをマイニングするメリットとして以下のようなポイントが挙げられます。

ビットコインよりもマイニングしやすい

ビットコインは発行総量が少なく、ブロック生成時間も長いのでどんどんマイニングの難易度が上がっています。

それに加えて仮想通貨の代名詞とも言える存在のため人気が高く、競争率も高いのでマイニングによって報酬を獲得しにくいようです。

イーサリアムはビットコインと比較すると、間隔が短く発行枚数も多いことやマイニングに必要なGPUが手に入れやすいことなどからマイニングしやすいと言えるでしょう。(あくまでもビットコインと比較した場合ですが)

イーサリアムのマイニングのデメリット

逆に、マイニングをすることで生まれるデメリットも存在します。

コストがかかる

すでに何度か触れている通り、イーサリアムのマイニングでは計算処理の速度を競うため大量の電力を必要とします。

もしもマイニングで利益を出すことが目的なら、設備代や電気代などがかかりすぎるので個人で行うことは難しいかもしれません。

システムが変更される

イーサリアムは現在PoW(プルーフオブワーク)を採用していますが、将来的にPoS(プルーフオブステーク)に変更されることが正式に決まっています。
PoW vs PoS

そのため、これからマイニングをするために設備投資をしても利益を出すどころか元を取ることすら難しくなってしまうかもしれません。

イーサリアムのマイニングは今後どうなる?

Ethereum update
今後…といってもかなり近い内にイーサリアムは大きな変化を迎えます。

それはイーサリアムのアップデート計画のひとつである「コンスタンティノープル」の実装です。

すでに実装は完了し、テストも最終段階に入っています。

日本時間で1月19日までに本格的に運用が始まると見られています。

コンスタンティノープルの運用が始まればマイニング難易度は上がり、報酬も現在の3ETHから2ETHへと下がります。

さらに数年内にイーサリアムはCasper(キャスパー)というアップデート計画が控えており、この計画によってマイニング方式が徐々にPoWからPosへ移行していく予定です。

Powが計算速度を競うのに対して、Posはより多くのコインを所有している人が取引の承認者になってマイニング報酬を受け取れるというまるで違う方法です。

PoSになれば、現在世界的に問題視されている電力消費問題などが解決されると見られています。

しかし、たくさんコインを持っているひとが承認者として扱われるなら、お金持ちのひとの都合がよくなってしまいそうですよね。

イーサリアムの開発チームはそういったことが起こらないように、マイニング報酬を賭けような形にするなどの対策をとっています。

承認者は賭け金をベットしており、取引を承認して新しくブロックが作られる時、正しい内容が承認されればマイニング報酬として承認者に新規発行コインが渡されます。

しかし、不正な内容のものをわざと承認すると賭け金が没収されてしまうという仕組みです。

近い内にイーサリアムのマイニングを取り巻く環境が大きく変わっていくでしょう。

まとめ

この記事では

  • イーサリアムをマイニングするには、ソロマイニング/プールマイニング/クラウドマイニングの3つの方法がある。
  • ビットコインよりはマイニングしやすいものの電力や必要コスト、競争率から比較すると個人で利益を出すのは難しい。
  • 今後イーサリアムは仕様変更するため、マイニングの方法が大きく変わっていく。

という点について解説いたしました。